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【2025年最新版】今押さえておきたいWebデザインのトレンド10選

2025.05.30
  • デザイン

 

こんにちは、Webデザイナーのuniです。

 

前回、新卒デザイナーの悩みについてのBlogを書いてから気づけば5か月!この間もデザインの仕事をする中で、「それ、ちょっと古くない?」なんてアドバイスをもらうことがありました。やっぱり今のデザインを知っておくって、すごく大事だなと実感しています。

 

ということで今回は、2025年に注目したい「Webデザインのトレンド」に関して10個まとめました。

ただ流行を並べるだけではなく、なぜそれが“今”にフィットしているのか、ユーザーの心理や背景もあわせて紹介しています。

 

古さから脱却したい、今の感覚をキャッチしたいという方は、ぜひチェックしてみてください!!

 

①スマホファーストのデザイン

今やスマートフォンの普及率は90%を超え、Webサイトもスマホからアクセスするのが当たり前になりました。特に診断系やキャンペーンサイトではSNSから直接サイトに飛ぶケースが多く、スマホで見やすく、気持ちよく使えるデザインであることが重要になっています。

 

もはや「PCでも見やすい」は必須ではなく、「スマホでどう見えるか」が優先される時代です。

 

その流れを受けて、最近ではPCでもスマホサイズを基準に表示するデザインも増えています。PC用にわざわざレイアウトを作り変えるより、スマホベースで作り込んだデザインをそのまま活かすことで、ユーザーにとっても、制作側にとっても、ストレスなく、コストも抑えられるスタイルが浸透しています。

 

参考:https://10th-alive-sq.com/

 

また、ファーストビューだけをPCサイズで作り、スクロールするとスマホと同じようなサイズ感に自然と切り替わるようなサイトも増えています。これにより、PCユーザーには迫力のあるビジュアル体験を、スマホユーザーには画面にぴったり合った心地よい閲覧体験を両立できるようになりました。

 

 

参考:https://paradoxlive.jp/5thanniversary/

 

2025年のWebデザインでは、スマホファーストを単なる最適化ではなく、スマホならではのリズムや没入感まで考えた設計が「今っぽさ」を左右する重要なポイントになります。

 

ポイント

・PCでもスマホサイズで表示させ、コスト削減と高品質なサイトに

・PC→スマホサイズに切り替わるデザインでどちらのデバイスでも快適に

 

②余白×大胆なレイアウト

「余白」を広く取ることは、デザインする上でよく使われる手法となってきました。余白は単なる空白ではなく、情報を整理し、視覚的なバランスを取るための重要な要素です。広めに余白を設けることで要素同士が詰まりすぎず、視覚的にスッキリとした印象を与えることができます。

 

しかし、2025年のデザインでは、その余白の使い方に新しいアプローチが加わっています。これまでのように余白だけを広く取るだけではなく、ダイナミックなレイアウトと組み合わせることで、より大胆で印象的な表現が増えています。たとえば、PCでも1200pxなどに幅を制限せず、画面いっぱいに要素を配置しながら、縦には余白をしっかり確保することで、メリハリのあるレイアウトになります。

 

参考:https://oguro-mfg.com/

 

整っただけのデザインは、今のユーザーには少し堅く、退屈に映ってしまうことがあります。そのため大きな文字やビジュアルを大胆に配置しつつ、余白を使って間を持たせることで、画面全体を包み込むような体験を作り出すことができます。

 

余白と大胆なレイアウトの組み合わせは、2025年のWebデザインにおいて、静と動のバランスを取るために非常に大事な手法です。これをうまく使うことで、ユーザーの関心を引きつける魅力的なデザインが作れるようになります。

 

ポイント

・余白をフルレスポンシブデザインと組み合わせる

・タイポグラフィや画像を画面いっぱいに見せる

・横幅を広めに取りつつ縦に余白を持たせる

 

③要素を詰め、大きく配置する

2025年のWebデザインでは、画面の中に要素を大きく、ぎゅっと詰め込むような構成がよく見られます。「余白を広く取り、情報をゆったり配置するデザイン」も引き続き存在していますが、特にエンタメ系やプロモーション系では、要素を大きく大胆に配置し、視覚的な圧を与えるデザインが今っぽさを生んでいます。

 

参考:https://www.yu-iwashita.jp/recruit/

 

要素を大胆に大きく配置し、情報を詰め込むことで、雑誌のような圧やテンポ感を生むことができます。文字を画面いっぱいに配置してジャンプ率を高めたり、フォントの組み合わせで視線を跳ねさせたり、セクションの区切りをあえて曖昧にすることで、画面全体に勢いやノリを感じさせるデザインが今っぽさのポイントとなっています。

 

また、フッターにブランドのスローガンや印象的な言葉を余白とともに大胆に配置することで、ページの終わりに強い印象と余韻を残すことができます。SNSでのスクショやシェアにも適しており、視覚的にも印象的な締めくくりを演出できることから、ブランディングを重視するサイトを中心に広まりを見せています。

 

参考:https://shuten-kyodan.com/

 

情報量をあえて詰め込むことで、次々と目に入るコンテンツに引き込まれ、自然とスクロールを進めたくなる流れが生まれます。ただし、すべてを詰めすぎると窮屈に感じられてしまうため、適度に余白を挟んで、緩急のある構成にすることが大切です。

 

要素を大胆に配置することで生まれるエネルギー感とテンポ感。これが、今のWebデザインに求められる勢いを作り出す大きな要素となっています。

 

ポイント

・要素を大きく配置する

・サイトの幅を最大限使う

・エンタメ系やZ世代向けのサイトに有効

 

 

④ビビッドカラーを使った配色

ビビッドカラーは、Webデザインにおいて視線を集めたり、印象に残すための定番ですが、2025年のトレンドでは、ただ強い色をそのまま使うのではなく、少しズラした色使いが今っぽさを作るポイントになっています。

 

参考:https://18trip.jp/

 

例えば、ピンク寄りのブルーや、ライム寄りのグリーンなど、液晶越しに映えるような、現実にはあまりないズレた色味を使うことで、非日常感やデジタル感を演出できます。

 

さらに、原色×原色の組み合わせも、2025年ではそのまま使うと古く見えがちです。緑とオレンジのような強烈な配色も、あえて少し青みがかったオレンジや、ネオン寄りのグリーンなど、微妙なズレを加えた配色にすることで、目に刺さるようなテンションを維持しつつ、古臭さを感じさせず、エネルギー感を引き出すことができます。また、使う際の注意点として、全体をその色で埋め尽くすのではなく、背景や帯、ボタンなど、差し色的に効かせることがポイントとなります。

 

この感覚は、近年日本でも影響の強い韓国のデザインからも見られる流れで、韓国発のネオンカラーや液晶的な色づかいが、今のWebデザインにも自然に取り入れられています。2025年は、単にビビッドにするのではなく、少しだけ“ズラした”色のチョイスが、今っぽい印象を作る重要なポイントです。

 

ポイント

・モノクロベースにビビッドカラーを加えて、視覚的な強調を作る

・原色から少しズラした色使いにする

・差し色に鮮やかな色を使い、視覚的にメリハリを加える

 

⑤Y2K→Y3Kへ

Y2Kデザインが注目を集めた後、その流れを受けて登場したのがY3Kデザインです。Y3Kは、3000年代の近未来的な世界観を反映させたデザインスタイルで、テクノロジーやSF映画、ゲームの影響を強く受けています。

 

Y2K(2000年代)のリバイバルが続いていますが、その次の「架空の未来=Y3K」的なデザインは、よりデジタル感が強く、現実離れした配色やパターンを意図的に選ぶことで、非現実な世界観を演出できます。背景には、スマホ世代が“リアルよりもデジタル空間に心地よさを感じる”という意識の変化があり、現実には存在しないような蛍光ブルーやライムグリーンなど、液晶越しに映える色味がより好まれるようになっています。

 

参考:https://venusbelt.com/

 

特に、Y3K的なデザインでは、情報をわかりやすく見せるよりも、画面そのものを「異世界の入り口」のように演出することが求められます。グリッチを使った違和感のあるエフェクト、透明感のあるフレーム、SF的なアイコンなどを組み合わせ、日常の延長線上ではない、新しい空気感を作り出すことで、ユーザーを引き込みます。

 

Y3K的なビジュアルは、エンタメやアパレル、MV、ゲーム系サイトなど、世界観重視のコンテンツと相性が良く、今後ますます定番化していくと考えられます。

 

ポイント

• メタリックな色合いやグリッチエフェクトで、未来感とテクノロジー感を強調
• サイバーパンク風のフォントやビジュアルで、個性的でエッジの効いた印象に
• ビビッドな色使いと未来的な動きで、強いインパクトと視覚的な魅力を加える

 

⑥部分的に動画を使う

ショート動画の文化が一般化した今、Webサイトのデザインにもそのリズム感やテンポを取り入れた構成が広がっています。TikTokやInstagramのリール、YouTubeショートなど、短尺動画が日常的になったことで、ユーザーは“映像的なテンポ”に慣れ、Webサイトでもその感覚を求めるようになっています。

 

参考:https://www.opera-net.jp/special/2025feb/

 

その流れの中でよく見られるのが、ページ全体を動画にするのではなく、要所要所で動画をビジュアルのように配置する手法です。たとえば、スクロールで出てくるセクションの中に、説明的なテキストの代わりに短い動画を埋め込むことで、静的なページの中に動きが生まれます。こうした“ちょっとした動画”は、単なる装飾ではなく、文章では伝えづらい情報を補足し、視覚的にスッと理解させてくれる役割も果たします。

 

また、動画的な動きやリズムを持たせることで、ユーザーが自然と次を見たくなる導線が作りやすく、離脱率の低下にもつながります。情報を整理して並べるだけではなく、情報を“浴びる”ような体験をデザインの中に組み込むことで、コンテンツをより直感的に楽しめるサイトになります。

 

全体を動画で埋め尽くすと情報過多になりがちですが、一部だけ映像的に動かすという引き算のアプローチが、“今っぽさ”と見やすさのバランスを保つ鍵になっています。

 

ポイント

・動画を“要所要所”にビジュアルのように配置する

・スクロールに“テンポ”が生まれ、じっくり見たくなる構成に

・“映像的な動き”を部分的に加えることで、“今っぽさ”と見やすさを両立

 

⑦セクションごとに動きが変わるスクロール

単調な縦スクロールが中心だったWebサイトも、2025年ではセクションごとに演出や動きを変える手法がスタンダードになっています。これは、ショート動画文化やストーリーズなど、1画面ごとに情報が切り替わるリズムがユーザー体験として浸透してきた影響が大きいです。

 

参考:https://www.kobe-tech.ac.jp/illust/

 

セクションごとにアニメーションの方向や速さを変えたり、ビジュアルの見せ方をガラッと切り替えたりすることで、ユーザーに「次は何がくるのか」という期待感を生み出し、ページの流れにリズムを与えることができます。単調なスクロールだけでは、すぐに飽きられてしまう今のユーザーにとって、視覚的な変化があることで、集中力や没入感を途切れさせない効果があります。

 

また、こうしたセクションごとの動きは、ただ派手さを足すためだけではなく、ページ全体をストーリーとして見せたり、ブランドの世界観を体験させたりする演出として機能します。動き方そのものが、ブランドのテンションや空気感を表現する要素にもなるため、どんなリズムで、どんな変化を入れるかは今っぽさを左右する重要なポイントになります。

 

ページを静かに見せるだけでなく、まるで映像をスクロールで体験するかのようなリズム作り。それが、今のWebデザインで求められている感覚です。

 

ポイント

・セクションごとの動きの変化で、サイトにリズムと動きを加える
・物語を進めるような感覚で、スクロールが楽しくなる
・ユーザーの関心を保ち、サイトの滞在時間を延ばす効果が期待できる

 

⑧流れるテキスト

最近のWebデザインでよく見かける「流れるテキスト」。ニュースサイトのティッカーのような帯状のテキストが横にずっと流れる演出は、情報を伝えるためというより、ページ全体のテンションや空気を作る役割が強くなっています。常に何かが動いている状態を作ることで、画面が静止している印象をなくし、訪問者に無意識に“ライブ感”や“賑やかさ”を感じさせる効果があります。

 

この手法は、SNSや動画配信サービスの影響も大きく、情報が静止しているだけの画面は、今のユーザーには物足りなく映りがち。動きがあることで「今どきっぽさ」を自然に作り出せるのです。また、流れるテキスト自体は必ずしも重要なメッセージを載せる必要はなく、意味よりも“動き”を見せること自体が価値になっているのが特徴です。

 

参考:https://kirahapi.net/

 

特に、Webサイトのトップビジュアルや背景で使うことで、何もしなくてもページ全体が“動いている”“生きている”ような空気を演出できます。ポイントは、あくまで主役にはしないこと。あくまで背景的に存在し、サイト全体のリズムを作る裏方的な役割を持たせることで、画面が単調に見えず、今っぽいノリを作り出すことができます。

 

ポイント

・横に流れるテキストで、サイトにリズム感と動きを加える
・文字の下に帯を引くことで、強調感とスタイリッシュな印象を与える
・文字ギリギリの幅で線を引いたり、白抜き文字にすることで、よりスタイリッシュに仕上がる

 

インターフェース的要素を装飾に使用

最近のWebデザインでは、インターフェース的な要素を装飾として取り入れる手法がよく見られるようになっています。たとえば、iOSの絵文字やトグルスイッチ、通知バッジのようなスマホでよく見るUIに加えて、90年代のポップアップウィンドウやマウスカーソル、スクロールバーなど、どこか懐かしいパーツも再注目されています。

 

これらは本来、操作や情報整理のための実用的なパーツですが、最近はその機能性をあえて外して、“見慣れたビジュアル”として使うことで、新鮮な印象を生み出す使い方が増えています。多くの人が日常的に目にしている要素だからこそ、違った見せ方をすることで、不思議と今っぽく感じられるのがポイントです。

 

参考:https://www.plazastyle.com/contents/plazagift/

 

iOSの絵文字は、親しみがありつつ、色や形のテンポ感で画面に軽やかさを加えることができます。90年代のUIモチーフも、Z世代にとっては逆に新鮮に見え、世代によって「懐かしい」と「新しい」の両方を感じてもらえるのが魅力です。

 

ただし、当時のままのビジュアルで使うと古さが目立ってしまうため、余白や配置、色づかいを今の空気感に合わせて調整することが大切です。背景や構成はシンプルに保ち、装飾としてあえて違和感を差し込むくらいがちょうどいいバランスになります。

 

インターフェース的な要素を、意味から少し切り離してデザインに落とし込む。そんな感覚が、2025年のWebデザインにおける“今らしさ”としてじわじわ定着しつつあるように感じます。

 

ポイント

・サイズ感や配置を調整し、“遊び”として取り入れる

・懐かしさと新しさの両立

 

➉さり気ない演出やテクスチャ

2025年のWebデザインでは、ページ全体を派手に動かすよりも、画面の中でごくさり気なく、静かに動く演出や質感を入れる手法が定番化しています。たとえば、背景のノイズ、グラデーションのわずかな揺らぎ、ボタンの微細な陰影変化など、ぱっと見では気づかないレベルの動きやテクスチャを入れることで、画面全体に深みや丁寧さ、上質さを感じさせることができます。

こうした演出は、全体を賑やかにすることが目的ではなく、「止まっているように見える画面の中で、差分を仕込む」という感覚に近いものです。ユーザーが画面をじっくり見た時に「なんか気持ちいい」「細かいところまで作り込まれている」と感じさせるための仕掛けとして、あくまで控えめに使うのが今っぽいポイントです。

 

参考:https://solamy.jp/

 

特に、過剰なアニメーションや動きを避けたいサイト、情報系サイトなどでも、このさりげない演出を取り入れることで、静かで落ち着いた空気を保ちながらも、どこか質の高さを感じさせることができます。動きを強調しすぎず、差し込むことで“気づく人には気づく”、そんな引き算的な美学こそが、2025年のリッチミニマルデザインの肝と言えます。

 

盛りすぎず、でも止まりすぎず。その絶妙なさじ加減が、今のデザインの質感を左右しています。

 

ポイント

・止まっているように見える画面の中に差分を仕込む

・ 「ぱっと見ではわからない程度」の塩梅を意識する

 

まとめ

ここまで紹介した10の手法は、どれも一見バラバラに見えますが、共通しているのは「ただ整えるだけでは、今のユーザーの目には止まらない」ということ。

 

情報を整理するだけではなく、そこに少しの遊びや余白、違和感、刺激をプラスすることで、はじめて“今っぽさ”が生まれます。

 

全部を取り入れる必要はありませんが、どこかにちょっとしたズレや動きを加えるだけで、ページの空気感はガラッと変わるはず。

 

2025年のWebデザインは、「整えた上で、どうズラすか」がポイント。ぜひ、あなたのデザインにも“ちょっとだけズラす”という視点を取り入れてみてください!

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